私見、偏見Ⅱ

 今回も引き続きQ&A、Part2。

Q6 鳩山内閣が実施している補正予算の見直しのなか、群馬県の八ッ場ダムの建設中止が大きな話題になっています。ダム建設は、無駄な公共事業なのでしょうか。(山梨県・Nさん)

A 民主党が政権を担当するようになったのですから、自民党との政策の違いがあって当然です。補正予算の見直しも、その一環でしよう。ただ、「無駄を排除する」というフレーズには少なからず抵抗があります。まず、すでに決まっていた事業を、何を基準にして、どういった理由で停止するのか、分かりやすく国民に説明するべきです。「コンクリートから人へ」と言えば、聞こえはいいのですが、コンクリートの向こう側にだって大切な国民生活があるはずです。それを一概に「無駄」イコール「悪」になったんじゃあ、必要な事業、それに携わる健全な事業所はたまったもんじゃあない。それでも仮に無駄として削ったのなら、我が国の財政事情では国庫へ返還するのが筋だと思う。そもそも3兆円を目途に削減された補正予算。精査する前に目標の数字ありきでは、事業の必要性を吟味する判断は容易にはできまい。そのなかで、まるで無駄の象徴のように言われている八ッ場ダムの建設。ありきたりな答えになってしまうが、まずは、いままでの建設の過程を検証、中止後の治水、環境、渇水対策、地元住民の生活を考慮して、費用対効果を考えるべきだろう。そのうえで地元住民、関係自治体との協議の場を作るべきだ。結論が、たとえ地元の意向にそぐわないものになってしまったとしても、幅広く意見を聞き、反映させることが民主主義だし政治のなすべきことだ。筋道立ったような優しい言葉でも最初から「中止ありき」の誘いでは、議論の場など成り立つ訳がない。そもそも国交相はじめ外務相、厚労相、副総理など鳩山内閣の閣僚の一部には、清楚でハンサムな方々が居並ぶ半面、情けや思いやりと言った人間臭さが感じられないのはなぜだろうか。喜怒哀楽のない「マニフェスト」という機械の、その中を流れているのは温かい人の血液じぁあなくって、きっと油なんだろうな。北方領土を洋上視察して「ロシアの不法占拠と言い続ける」とコメント、きちんとした歴史観と愛国心の一端をみせた前原誠司国交相。それこそが先生の本来の姿ではないのですか。

Q7 以前このブログで「レッドクリフ」や「真夏のオリオン」など映画について触れていましたが、どなたが映画好きなのですか。(大分県・Kさん)

 A 私たちの仕事は定休日があるようでないような仕事。突発的な出来事は日常茶飯事で、長期の日程を立てるのは至難の業です。プライべートの旅行など計画を練るだけでも命がけ。約束を破って家族や友人から白い目で見られることも、珍しくありません。その点、空き時間にいつでも行ける映画鑑賞は、持ってこいの趣味ということになるんだな。先日は「バラッド」を鑑賞したんだけど、なかなかしっかりしたストーリーで面白い映画でした。また「カイジ」も良かったな。香川照之扮する利根川幸雄の「勝つことがすべてだ! 勝たなければただのゴミだ!」というセリフは応えたな。こんな仕事をしていると、この言葉は、リアルに心へ響くんだ。我が主人、衛藤晟一参議院議員も映画を見るには見るんだけど……。そういえば「ラスト・サムライ」のあとに見たという話はとんと聞かないな~。

 Q8 前回のこのコーナーで、秘書になりたいという学生が紹介されていましたが、実は私、政治家になりたいと思っています。どうしたらなれますが。(熊本県・Hさん)

 A 簡単です。選挙で当選すればだれでもなれます。本当は志や資質やら政治家に求められるものは多岐にわたると思うんだけど、最近の選挙を見ると、何となく「若い、イケメン、カワイイ」などの要素があれば、比較的簡単に当選するんだな。やっぱり、政治家にはしっかりとした国家ビジョンをしゃべれる人になって欲しいと思うんだけど…ね。所詮、政治家のレベルは、有権者のレベルでしか決まらないんだな。

 Q9 二十歳になり、初めて先の総選挙で投票に行きました。自分なりに考えたうえで、投票したのですが、自民党と民主党の違いがよく分かりませんでした。一番の違いはどこですか。(東京都・Sさん)

 A マニフェストをよく読むと違いが分かると思います。民主党の政策を実現するには、ある程度の「大きな政府」が必要です。雇用、子育て、社会保障、教育などその大部分を国が中心となって保障していこうというものです。一方、自民党は「小さな政府」を目指しています。自助、共助を大切にそして公助といった形。民間で出来ることは出来るだけ民間の力でやっていこうというふうに。ただ、市場原理の暗の部分が社会保障の面などにひずみとして現れてしまったことから、麻生太郎前総理は修正しようとしたのですが…。民主党のマニフェストを見れば、誰の目から見ても財源が足りないことは明らかでした。それでいて増税を否定しているのですから、赤字国債の発行はやむを得ないことです。それを国民が負担するのは当たり前のこと。選んだ責任は有権者自身が取るべきです。さらに言えば、本来は基本的な部分で違いがあったはず。それは国家観。民主党の主張する「国民生活が第一」、「友愛」はそれぞれ大切なキーワードだとは思うが、それらはすべて国家があってこそのもの。いったい民主党はどういった国家を目指すのか分かりません。かつて自民党は戦後の復興から豊かな国づくりを目指し、自主憲法の制定を党是としました。皇室を重んじ歴史、文化、伝統を継承しながら未来を拓いていこうと。それが、民主党と一緒にばら撒き合戦、あげくに党首が今ある平和の礎を築かれた英霊に誠をこめて靖国神社を参拝することすら否定しては、民主党との違いなぞない、民主党Bと揶揄されても致し方ないのかもしれないな。

私見、偏見

  今月は、ちょっと違った角度からの報告を。題して「勝手な私見、偏見のひろば」。日ごろ支持者の皆さまから寄せられたメール、ファクス等のご質問に、私こと衛藤晟一参議院議員の愛車「アルファード」号がお答えしちゃいます。
 今回はPart1Ⅰ。(質問内容は分かりやすいよう簡潔に編集させていただきました。取りあえず匿名にいたしましたが、今後記名をご希望の方はお便りにその意思を書き添えてください)

 Q1 今回の自民党総裁選で、晟一議員は西村康稔候補の推薦人になっていましたが、どうして西村さんを応援したのでしょうか。(東京都・Nさん)

 A 目指す方向と政策に、共通点が多かったということでしょう。同じ自民党の議員でも保守という考え方に、若干の相違があります。谷垣禎一先生は、どちらかというとリベラル派、河野太郎先生は保守かどうかよく分らないけれど、間違いないところの破壊派。その点、西村議員は当選3回、46歳と若く無名な候補ながら、歴史、文化、伝統を大切に、未来を切り開いていこうという姿勢でした。ここが真保守主義を標榜する我が主人の意志と合致したのでしょう。ご存じのように残念な結果となりましたが、この経験は西村議員にとって貴重な財産となり、今後は、明日の自民党をしょって立つ議員に出世すること請け合いです。今に思えば、幾らかはったりをかましてでも、開き直って緊迫感を漂わせば、もう少し健闘できたでしょうが、西村議員の人柄は、それを許さなかったのかもしれません。

 Q2 いまは大学生ですが政治に関心があります。将来は政治家の秘書になりたいと思っていますが、どうしたらなれるのでしょうか。(山口県・Mさん)

 A はっきり言って、辞めたほうが良い。政治家の秘書ほど辛くて割の合わない仕事はない―と、いつも、うちのM秘書は騒いでいるよ。何しろ時間は不規則だし、労働基準法なんて、この世界では通用しない。それでいて薄給だし、将来の保障など何もない。議員が落選でもしようものならどうなるのか、先の総選挙後の永田町を見れば一目瞭然だ。惨めなものだよ。地元秘書になると、さらに黒子。有権者と議員を繋ぐ懸け橋などと言ってはみても、殺人と犯罪以外は、ほとんど何だってやらなければ票にならない。国会勤務の秘書なら、ちらっとテレビにでも映ることがあるし、生の政局を目の当たりにすることだってできる。地元秘書には、そんな特典もない。唯一の見せ場は、解散後の総選挙くらい。だけどここが一番の腕の見せ所なんだな。優秀な地元秘書がいるところほど選挙は強い。選挙が強い議員ほど、出世するのはこの世界の常だ。そういう意味では、選挙区の秘書は大切なんだ。ま―、本当に秘書を希望するなら、自らが政界に打って出るくらいの野望をもつか、一緒に心中するくらいに人生を賭けられる議員と巡り合うか、そのどちらかしかないだろうな。サラリーマン感覚じゃあ、とってもじゃあないがやれない仕事だよ。

 Q3 私は麻生太郎前総理の大ファンです。以前、麻生さんは高級ホテルのバー通いや、大豪邸に住んでいることを指摘され、庶民感覚に乏しいとマスコミからバッシングされました。それならば鳩山由紀夫総理は、どうなんでしょうか。もっとも庶民からハズレた環境にいて生活をしているように思いますが、マスコミは何も報道しません。(神奈川県・Yさん)

 A おっしゃることはよく分かりますが、その答えはマスコミに聞くしかないですね。きっとマスコミの主張する正義は、私たちの考える正義とかけ離れているんだと思います。(10月1日付の朝刊各紙は、一斉に疑惑を報道しました。これからが注目ですね)

 Q4 政治家の一か月の小遣いは、おいくらですか。ちなみに衛藤さんはいくらぐらい使いますか。(東京都・Aさん)

 A プライベート過ぎて、どう答えようかな。主人の場合、昼食は蕎麦を啜るくらいだし、議員宿舎ではカップラーメンにお湯を注いでいる時もある。夜は焼き鳥屋や居酒屋で飲んでいるよ。政治家は料亭でしょう―なんていう時代じゃあないんだ。それでも月に1,2回はあるかな、そんな会合が。煙草はやらないし、趣味もこれと言ってない。せいぜい本の購入ぐらいなもんだ。普通のサラリーマンに毛の生えた程度の額しか使っていないと思うけれど、それでも歳費の日が近づくとそれなりの出費がかさむのか、頭を抱えている姿を見ることもある。

 Q5 連立与党の党首で、少子化対策担当の大臣が編集した本に「産まない選択」(子どもを持たない楽しさ)というタイトルが付いていると聞きました。これでは、ますます少子化に拍車がかかってしまうような気がします。(千葉県・Fさん)

 A 読んでいないので、内容が良く分かりません。ご指摘の本は1992年に㈱亜紀書房から定価1.550円(消費税込)で発行されたもののようですが、現在は絶版だそうです。驚いたことに古書店で価格を調べてみたら3.160~6.500円もの高値が付いていました。きっと貴重な内容が書かれていることと思われます。是非とも購入して主人に一読していただき、次期臨時国会の厚労委員会での議論のつまにでもしていただこうと思っています。