バッジを触らせて

 先日、20代、30代を中心とした若手の勉強会に招かれ講演をさせていただいた。演題は「安倍政権の今後」についてだったが、主宰者側からは「難しい政策の話よりも、人間臭い話をしてくれませんか」という注文。勉強会の皆さんは、一度挫折を味わった安倍先生がどうやって再起してきたのか、そこのあたりに一番興味があったらしい。自身も落選の憂き目を数度味わったことのあるオヤジだけに、言葉にならない辛さは十分承知しているはず。「分かりました。自分の知っていることはお話しさせていただきます」と、快諾、講演を始めた。

 そういえば以前、事務所を訪ねていただいた大分の県会議員の先生が、事務所で制作したオヤジの室内用ポスターを指さしながら、「このキャッチコピー『人は何度でもやり直せる。再チャレンジできる日本へ』は、安倍先生への応援のつもりで付けたんかい。それとも、せいちゃん自身の生きざまなんかい、どっちだい」と聞かれたのを思い出した。
 その答え、実は両方に掛けて考案したものなのだが、本当のところオヤジの国会議員としての道のりは苦難の連続、いま胸にバッジが付いていること自体が奇跡に近い。なにしろ今まで国政選挙は通算8戦し3勝3敗2分け(小選挙区は落選。比例復活)という散々たる成績。それでも諦めなかったオヤジの勇気と覚悟には改めて敬服するしかない。(選挙に弱いのは秘書軍団の力のなさ。懺悔。それでも頑張れるのは一重に支援者の皆さまのお陰です。感謝いたしております)

 講演後は親睦会になり和気あいあいの中、全テーブルを周って挨拶するオヤジに質問や注文が一斉に飛んだ。
 「ぜひ安倍先生に早期に靖国神社へ参拝するよう伝えてください」
 「尖閣を守る姿勢が甘い。中国や韓国に迎合しているように見えてなりません。安倍政権こそ毅然とした態度で臨んでください」
 「古い自民党の顔が、ちらちら見え出しました。もう昔の自民党とは決別してください」
 「なんで自民党なのに憲法改正に消極的な議員がいるんですか」
 「先生。一度その議員バッジを触らせていただけませんか」
 などなど。
  その一つひとつを丁寧に答えていたオヤジだったが、「こりゃあ、みんな良く勉強していて、手厳しいな!!」。