利便性がなんだ!!

      選挙の関係で暫くこのコラムを休止していたんだけど、そろそろ復活でもしてみようか、とふっと思いつき、キーボードを叩き出している次第だ。月に2回くらいは衛藤事務所の内情をこっそりお知らせしようと思いますから宜しくね。

 さて、臨時国会が始まった。昨年12月の就任以来、順風満帆(?)の安倍晋三政権ですが、いよいよ正念場を迎える。開会式に合わせて襲来した台風26号は、どうやら風雲急を知らせるようだよな。(被災に合われました皆さまには、改めてご冥福とお見舞いを申し上げます)

 安倍総理が来年4月からの消費増税を決めました。実は我がオヤジ(衛藤)は慎重派(補佐官が反対派じゃあまずいだろ)で「このタイミングではどうかな」と呟くことしきり(やっぱり反対なんだ)、総理にもそれなりの意見は言わせていただいた(はず)とは思うのですが…。
 そもそも安倍政権のもっとも早急に取り組まなければならない重要課題は、東日本大震災からの復興(原発を含む)とデフレからの脱却のはず。その途中での増税は、誰がどう考えても景気回復に水を差すのは明白だ。支持者の皆さんからも事務所に「ぜひ安倍先生に伝えてほしい」と増税慎重の意見が多数寄せられていました。「しかし、それでも総理は決断をしたんだ。何としても景気対策を整えて、経済成長を確かなものにしなければ」、とオヤジは意気込んでいるが…。(祈っているようにも見える)

 規制緩和の目玉とも言われている医薬品のネット販売。私にはこのことでワーワー喜ぶ人たちの気が知れない。そもそもネット販売で薬がバカ売れする訳がないし、またそうなっては困るだろ。ようは、賛成派は利便性を指摘するのだろうが、もっとも大切な安全性はどうなるのか。

 米国へ留学した知り合いの女性がいた。彼女は風邪をひき、市販の薬を数種類飲んだ(どれも日本のメーカー)のだが、それがいけなかった。容態が突然悪化、入院を余儀なくされた。病名はスティーブンス・ジョンソン症候群(通称SGS)。市販の薬の飲み合わせでも薬害は起こるんだね。ちなみに彼女の入院費は17日間で2.800万円だって。米国の医療制度はどうなっているんだろうか。自己責任と言えばそれまでだけど、やっぱり日本の医療制度は世界に冠たるものだと言えるよな。そう思わない?

 とにかく、利便性だけを追求するなんて愚かなこと。薬の購入くらい若干不便だっていいじゃあないか。安全で安心が一番なんだから。

伊勢皇大神宮・内宮「遷御の儀」に参列して


伊勢皇大神宮・内宮「遷御の儀」に参列して

(1)御正殿をめざして

 10月2日、伊勢皇大神宮・内宮の式年遷宮「遷御の儀」の参拝のお許しを賜りました。非常に感動的でした。私共は神宮支所に16時着、17時20分に出発し、17時40分、少し薄暗くなったころ、内宮にむけて歩いて参りました。少しずつ日が沈んでいくというときでした。松明の火も照らされて内宮に進みました。

 御正殿の外に二重の門(瑞垣南御門、内玉垣南御門)があります。普通お参りする門(外玉垣南御門)とこの二重の門との間を御垣内というのですが、この御垣内におられたのは祭員と二百数十人の方々でした。

 御垣内の中央から少し離れた左のあたりに秋篠宮殿下と安倍総理が座られていました。御垣内の外に麻生太郎副総理、そして皇族の方々以下、私共も座らせて戴きました。本当に荘厳な中にこの遷御の儀を拝見することができました。

(2)荘厳さと神秘さ
 18時にいよいよ祭員が入るところから始まり、20時から祭員の方々が宝物を持って出られました。少しずつ暗くなっていく。一部の篝火で少しだけ照らしていく。最後は篝火も一切落としてしまって、その中をご神体が新しい宮の方に運ばれていくようすを拝見させて戴きました。本当に荘厳でした。途中で舞い上がるような風がサァッーと起こって、あたりを清め、あるいはきれいにしたりしました。

 ご神体が新しい宮に入られた後に、私共は全く同じ造りの新宮で座らせて戴きました。御垣内でそれを見守っておられたのは秋篠宮殿下と安倍総理で、私共はそのすぐその裏側でお見送りさせて戴きました。最後は荒祭宮の遙拝所から遙拝させて戴きました。

(3)神々の祈りの中にある日本
 日本がこのようにして日々新しくなっていることをあらためて感じました。なんと感激をあらわしていいかわかりません。本当に荘厳な中で、キーンとした澄み切ったもの、これ以上の厳かなものはないことを感じさせて戴きました。

 安倍政権がスタートして小一年経とうとしていますが、伊勢式年遷宮、出雲大社60年ぶりの大遷宮、熊野大社も大遷座百二十年大祭です。日本の新しい時代が動いていることを感じました。また、神々の祈りの中で日本という国があるありがたさも感じました。遷御の儀に立ち会わせていただくことができて本当にありがたかったです。あらためて日本のいのちを本当に大事にしないといけないと思いました。
(衛藤 晟一)

遷御の儀に参列。(平成25年10月2日 伊勢・内宮) - コピー

消費増税と社会保障

消費増税と社会保障

(1)財政再建と景気回復を同時に
 10月1日、安倍晋三総理が消費税引き上げの決断を致しました。消費税は来年の4月から5%から8%に、その一年半後、再来年の秋に8%から10%へと上がります。法案では経済が順調であれば上げることになっているわけですが、この度、施行することが決まりました。8%になった後、残りの2%増は経済が順調であるかどうかの見極めをして判断をしなければなりません。
 
 消費税引き上げの決定は長い間の懸案であっただけに、上げられる状況がきたことは良かったと率直に喜んでいます。景気も大分回復基調にあることがはっきりしてきましたから、消費税の引き上げについて決められたのは本当に良かった。将来に対する社会保障に対する一つの安心を覚えているところでございます。今、社会保障は大変な時期ですが、社会保障の充実のためにこのお金を使うわけですから、今後一層頑張らなければなりません。

 総理も最後まで心配したように、景気の中折れが起こらないかとの懸念があります。これについては、実質2%分を景気対策に回すということでやりました。このやり方で景気回復が順調にいってほしいとと思っております。


(2)問題点
 ただ、問題点を私なりに整理しますと、本当はもっと法改正までの時間があれば、消費税を毎年1%ずつ上げる決定をする。半年か9ヶ月据え置くか、据え置かないかは景気の状況ですから、オリンピックによって据え置く必要がなくなったような気もしますが、据え置かないでも1%ずつ上げていって景気に対する影響を非常に少なくする。1%ずつ上げるならば購買意欲はあまり落ちないと思います。3%いきなり上げるよりは、消費が増える分もきちんと保証していく上げ方をすべきです。且つ、外税方式にかえる。平成16年に総額標準方式、つまり内税方式に統一したわけです。今度は一応どちらを表示してもいいとされていますが、基本的には外税で転嫁できるようにするのが一番望ましいと思いますがこのような決着をみたところです。

 少なくとも財務省は来年上げた後、その後の1年半後の2%増や経済、景気についてきちんとした責任をもってやってもらわないといけません。平成9年のときに、3%から5%に2%増税を決定しながら結局増収にならなかったということへの強い反省をし、一年半後の2%については景気が中折れしないように、オリンピック開催を通して順調に景気が回復するようにしてもらわなくてはなりません。皆で頑張っていかなければならないと思っている次第です。


(3)社会保障制度を欧州とくらべて
 先日も申し上げましたがフランスやデンマーク、スウェーデンという世界における社会保障先進国に行って参りました。どの国も経済的な状況の中から社会保障を削っている状況でして、大変厳しい状況です。

日本は過去17~18年にわたって社会保障国庫負担を2.3倍に増やしてきました。13.4兆から29兆を超すまでにがんばってきました。これをヨーロッパの方に話すと、「脅威だ」、「どうしてそういうことができたのか」と聞かれます。公共事業を削り、あるいは無駄を廃する、所謂経費のうち毎年5%ずつカットを繰り返しながら今のようになりました。あと16~17年間毎年の上積みが必要です。経済成長と税の増収をはかり、この増収の中から社会保障のお金をまわしていくしかない、というのが今の日本が置かれた立場です。

 ところで国内の様々な議論の中で、欧米は消費税が15~20%あるからもっと余裕あると言う人がいますが、私はこの議論はもう早急にやめたほうがいいと思っています。欧米の社会保障の支え方は、自費か国費かという二者択一がほとんどです。欧米の保険も、私的保険、自費の分をどうリステージするかというシステムでやっているのが多い。

一方で、日本の場合は、例えば医療は、国民皆、医療保険。診察や治療を受けるときには1~3割負担、保険医療、国民皆医療保険で出す。国費の投入もする。このように医療保険も年金も、介護保険制度も自助・共助・公助と三本足で支えている。この三本足で支えているから極めて強い。これは日本における社会保障の特徴です。国民の皆様はこれを強く自覚されたほうがいいと思います。保険料というのは第二の税の側面を持っています。まさに完全な目的税ですが、片方で「助け合いのシステム」でもある。よって、日本社会保障全般がこのようなシステムによって維持されていることを強く認識しておかないと、私は誤ると思います。

 日本の場合、実は保険料でいろいろなものを支えている。欧州に行って日本の社会保障は上手な支え方をしているんだと改めて感じました。無駄が少ない。例えば医療法人だとか社会福祉法人という制度はなかなか欧米においてはみられにくい制度ですが、官と民の良いところを持ちながら支えている。気をつけないと官と民の悪いところが出てくるととんでもないことになりますが。これで社会保障や国を維持していることを認識しておかないといけない。以上が消費税引き上げのときに感じたことでした。

 とにかくオリンピックがとにかく決まって良かった。安倍総理はついている人です。日本に運を呼び戻したと思っています。
(衛藤 晟一)