理由

 日々多忙な私たちの業務だが、国会の閉会中には一息つくことも。そこで、不思議に思ったことを二つ。

①先の自民党総裁選で石破茂先生(現幹事長)が党員投票で圧勝した理由。
 林芳正先生は今回が初の立候補。51歳という若さ、参議院議員からの初挑戦ということで将来を睨んでの戦いだった。落ち着いた口調で分かり易く政策を述べるなど、一定の評価が得られ、今後が期待される(某新聞記者)という。
 町村信孝先生は残念ながら途中のアクシデント。先行してバテた大本命、石原伸晃先生の敗因は、皆さんお分かりと思うので割愛する。見事最終決戦を勝ち抜いた安倍晋三先生(総裁)は、出馬意思が最後まで疑問視されていたことに加え、やはり5年前の退陣劇が影を落としていた。それでもあの魂の入った街頭情宣は圧巻の一言。終盤追い上げたが、党員票は2着だった。
 さて石破先生。前半戦から優勢を伝えられていたが、まさかあそこまで伸ばすとは意外に思った皆さんも多いことだろう。その理由は何か。多くの記者に訊いてみたのだが誰も的を獲る回答をしてくれない。しいて挙げれば、しがらみや長老支配、派閥といったいままでの自民党の負のイメージを一番引きずっていない候補に見えたということか。先日、著名な選挙プランナーに話しを聴いてみたのだが…。
 「失礼な言い方だが外見という訳ではない。早くから地方遊説を展開したこと、話す内容が分かり易かった、説得力があったということなのかな。調査してみるとネットなどでコアな応援団が目立った。しかし、自民党員は比較的年齢が高い人が多いから、ネットイコールとはいかない。優勢を伝えるマスメディアの報道にうまく乗っかったということもあるのかもしれない」。

②臨時国会が開かれない理由。
 永田町の中に居ても、さっぱり理由が分からない。巷間言われるとおり、総選挙で負けたくない民主党が国会を開くと解散に追い込まれるから、という説が正解なのだとしたら、この国にとってこれ以上の悲劇はない。そもそも、税と社会保障の一体改革の法案が成立した時点(本当はその法案の是非を問うべきかもしれないが)で、一度国民に信を問うのが議会制民主主義での政権政党のなすべきことだ。それこそが「国民生活が第一」をスローガンにした民主党の責務だ。いまさら特例公債法や議員定数を人質に、野党の責任にしようなんてふざけた話。もともと予算を組替えればいくらでも財源はあると息巻いていた政党はどの党か。野田総理も日本男児なら、潔い散り際が肝要と思う。そのことが国家のためだ。