未来への復活

 衆議院が解散した。待ちに待った総選挙だ。ウソで塗り固められた公約と不毛な議論に終始した3年間がようやく終焉を迎えようとしている。「民主党はもう、うんざり」という国民からの多くの声が聞こえてくる、しかし、元はと言えば民主党政権を選んだのはその国民自身のはず。民主党だけに責任のすべてがある訳ではない。

 解散を決定づけたのは14日の党首討論。「特例公債、0増5減、定数是正、国民会議委員の選任―などの案件を飲めば16日に解散する」と突然、具体的に解散の日にちを言明した野田総理に対し、安倍総裁は一瞬怯んだ―というのが大方のマスコミの論評だったが、本当かな。用意周到事前に決意を固め、意表をついて一気に突っ込まれれば、それを平然と受け流せという方が無理というもの。そもそも総理は「近いうちにという国民との約束を守った」と声高だかに胸張っていたが、約束なんて守って当たり前のことじゃあないか。そんなことが偉くも何でもないことは小学生でも分かっている。つまり政治家のレベルはこんな程度と醜態を見せてしまったようなものだ。
 さらに、「ここで定数削減を決め切れない、覚悟のない自民党には政権を戻さない」なんて息巻いたが、議論のすり替えも甚だしい。自民党と民主党が国会のすべてではあるまい。この言葉ほど奢りの発言はない。常に美辞麗句をならべ、そのくせ何の中身もない民主党政治そのもの。決められない政治の原因は、ねじれ国会ではなく、党内で意見の集約のできない与党・民主党自身にあるのは離党者が後を絶たない現状を見れば明白だ。

 また、野田総理は、こんなことも言った。「時計の針を戻さない、前に進んでいこう。古い自民党に戻してはいけない」。
 古い自民党に戻すな、この言葉はマスコミもよく使うフレーズだ。では仮に古かったとして、古いものはすべてがいけないものなのか。前に進んで行ったってその先が崖ならどうしようもあるまい。古くたって、貧しかった時代だって、素晴らしいものはいつまでたっても輝かしいものなのだ。挫折を知り一皮むけた安倍自民党は、良い意味での伝統を受け継ぎ、悪しき慣例を打ち壊すことのできる未来志向の戦う集団に生まれ変わっている。
 
 きっとその答えを、必ずやこの選挙が教えてくれるはずだ。
 強い日本、強い自民党、未来に向けた伝統の復活を祈る!!