自滅

  政府は4月27日、追加経済対策のため、過去最大となる14兆6.987億円の財政支出を盛り込んだ平成21年度補正予算を国会に提出した。
 我が主人、衛藤晟一参議院議員の「主戦場」でもある厚生労働分野には、雇用対策に国費1.9兆円、事業費2.5兆円程度、健康長寿・子育て支援に国費2兆円、事業費2.8兆円程度、社会保障など安全・安心確保に国費1.7兆円、事業費2.2兆円程度が充てられる。経済危機対策に万全を期した格好だ。
 しかしながら、これで今年度の国債発行額は、10兆8.190億円が追加され44兆1.130億円に上り、歳入に占める国債発行額の割合は43.0%で戦後最悪の数字になる。
 「後世につけを回すという見方もあるが、将来のためには景気の底割れを防ぐ『やむを得ざる措置』だろう。骨格には、経済の下支えに必要な政策や、将来の成長力を高める施策を盛り込んだ」と、主人は説明する。
 いずれにせよ、「待ったなし」の景気対策だけに、早期成立が望まれる。

 新型インフルエンザが世界中で猛威を振るっている。「鳥」じゃあなくって「豚」というのには正直、驚いた。ワクチン開発など医学の力で、早期の対応が期待されるのだが、このような新しい疾病や自然災害を目の当たりにするたびに「人知」を超えた何かの力を感じずにはいられない。所詮、人類の科学ではまだまだ立ち向かえないものが数多くあるということなのだろう。

 それにしても、最近は物騒な世の中になったものだ。我が国上空を通過したミサイルの脅威といい、新型ウイルスの世界的感染といい、ひと昔前ならばテレビドラマや映画の世界の出来事としか思えない現象が、現実のものとなって展開されている。より良い社会づくりを目指すはずの科学、文明の発達が、皮肉にも地球環境の破壊を進め、人類のエゴと重なり合って地球崩壊へと進化し続けているように映る。

 そういえば「ホーキング、宇宙を語る」の執筆で高名な、英国の理論物理学者・スティーヴン・ホーキング博士が以前、こんなような話しをしたと人伝えに聞いたことがある。
 「広大な宇宙には、人類以上の高度な文明を有する惑星が、数え切れぬほど存在することだろう。しかし、その文明が他の天体に飛び出していくことは難しい。何故なら進んだ科学、文明は、それゆえ、その惑星を自滅に追い込むことになるからだ」。

 ウ~ム。恐ろしいが、真意をついた、あまりに説得力のある話だ。