200Q

   2009年8月30日投票に総選挙の日程が決まった。過去の実績云々はともかく、将来への展望を語り国民に信を問う時が来た。不利な下馬評に怯む事なかれ!! 自民党が一致団結して領袖に担いだ麻生太郎大将の下、全力で戦えばいいじゃあないか。ここで頑張らずに何時何処で頑張るのか!! 日本男児の心意気を是非見せてほしい。(女性の先生、申し訳ありません)
 マスコミが伝える「麻生降ろし」の声。いまさら内紛もなかろうに。それにしても何時も一握りの議員がテレビに映し出され反麻生を訴えている。本当にそんな声は、党内で広がっているのだろうか。
 勘違いしてはいないか。表紙を変えて済まされるのは中選挙区制度でのことだ。党内の派閥競争の原理が選挙に反映し、結果として党内でたらい回しにして乗り切れた時代とはもう違うのだ。ましてや当時は相手が55年体制下の社会党だった。が、今は小選挙区制度、相手は過去最大野党の民主党。国民は自民党Aか自民党Bの選択ではなく、党そのものを選択する選挙になっているのだ。
 少なくとも反麻生で活躍されている先生は、自民党に対する国民の不信感を募らせ、支持率低下の要因のひとつになっていることをご存じだろうか。

 「産経新聞(7月6日付)の紙面を見た」との問い合わせが多く寄せられる。石原慎太郎東京都知事が紙面のコラムで我が主人、衛藤晟一参議院議員を紹介した一文が掲載されたからだ。そのコラムでは、石原知事(当時は衆議院議員)が平成6年、細川護熙内閣の下、下野した自民党内で、この際腰を落ち着けて来世紀に通じる政策大綱の立案を―と提唱し、橋本龍太郎政調会長(当時)の肝煎りでPTを組織した当時を振り返っている。そういえば主人(当時は衆議院議員)は、その事務局を担当していた。
 「二十一世紀への橋」と銘打ったこの大綱は、いまも自民党教書に収められている。
 「近代主義への反省― 現在、世界中に見られる激しい変革の流れは新しい世紀を前にしたまさに世紀末的な現象と言えようが、我々はその中で、この日本にとっていったい何が真の変革であるのかということを、歴史をながめ直しながら現実を冷静に正確に分析することで確認し、その成就への効率いい手段を政策として掲げていかなくてはならない―」との前文で始まるこの大綱には、①官僚統制国からの脱却②道州制実現(地方分権)③憲法改正④防衛⑤外交⑥日米ならびにアジア関係⑦税制⑧公共投資⑨財政投融資⑩教育⑪科学技術立国⑫農業⑬都市救済―の項目別に数々の貴重な提言、政策が述べられている。
 「毎週のように各界からヒヤリングを行い、議論を詰めていったのだが、石原先生の粘り強さには敬服した。野党になり、皆浮足立ったところもあったが、こうなったら時間は十分にあると、徹底的に政策を練ることに必死となった。それが後に繋がったのかもしれないな」と、主人は往時を語る。「それでも、いま読み返すと、いまだ実現できていない政策が多くあるよ」。

 「自民党が野党になれば、支援団体は離れていく。いままでみたいな政党の運営はできなくなるよ」
 「そうかな。僕は連合や自治労、日教組が中枢に入る政権っていう方が想像できないな。そんな国家体制が、国民のためになるとは思えないんだけど…」
 「でも、それが国民の選んだ結果ならいいんじゃあないの。市場主義を標榜して格差社会を膨張させたのは小泉内閣でしよう。それを選んだのは国民なんだから。選んだ責任は国民自らが取るんだから、君が心配することなんか何もないよ」
 先日、某政党の秘書との懇談で、こう指摘されたM秘書は、返す言葉を失ったそうだ。

 私が製造される前の昭和51年、「マーズ」(作者・横山光輝)という漫画が週刊少年チャンピオンに掲載されていた。こんなストーリーだったらしい。

 古代エジプト文明時代に地球を訪れた異星人は、地球人の潜在的な進歩の可能性とその残虐な本性の将来を恐れ、宇宙にとって地球人が危険な存在となった場合に地球を爆破するキーとして少年「マーズ」をセットした。
 しかし、マーズは、火山活動の影響で予定より100年早く目覚めたため、地球を破壊するという使命を忘れてしまう。
 地球人が滅ぼさなければいけないほどに危険な存在と思えないマーズは、地球を滅ぼすためにあるロボットとともに、敵と戦うことになる。
 やがて戦っていくうちに、身勝手なエゴに溢れかえる人間を見て、不信感を募らせてゆくマーズ。
 そして、ついにマーズは激昂、地球を爆破、消滅させてします。

 このバッドエンドは、いったい何への警鐘だったのか。
 未来の歴史書に、今回の総選挙は2009年、じゃあなくって、200Q年実施なんて記載されないだろうか。
 複雑な思考回路の中、主人を待つ車寄せで思わず夜空を見上げたら、確かに月が二つ見えたような気がした。