カサブランカ

  謹賀新年。本年もどうぞ宜しくお願いいたします。
 今年は参議院選挙の行われる年。(本当に毎年何らかの選挙があるよナ)失うものが何もなくなった自民党にとっては、再生をかけた勝負の年だ。再び躍進するのか、それとも消滅するのか、真価はここで問われる。

 どこへも行かず、寝正月を決め込んだ私。もっとも例年この時季、我が主人、衛藤晟一参議院議員は、出身地の大分に帰郷中で、私は麹町の議員宿舎のガレージの中、ひっそりと新年を迎えている。多忙なのは地元のアルファード君。(主人は、地元でもアルファードに乗っている)元旦から、やれ新年会、互礼会と大忙しだ。くれぐれも安全運転で頑張ってくれよ。

 それにしても近年、暮れから正月にかけてのテレビ番組ほどつまらないものはない。制作費の関係とはいえ、たいして芸のない三流のタレントが、身内話に終始して、自分達だけで受けているさまが垂れ流される画像は、見る方にはたまったもんじゃあない。Y興業が日本の文化を壊している―という声も、まんざら穿った見方ともいえまい。

 ということで、寝正月族にはレンタルビデオが大流行りだそうだ。じっくり名作を鑑賞するには、もってこいの時間ということだ。
 先日は「カサブランカ」を観た。ご存じの方も多いだろうが「カサブランカ」は1942年にワーナーブラザースが制作、翌43年にアカデミー作品賞及び監督賞をとった不朽の名作だ。実は私がこの映画を観るのは、人間の指では数え切れないほどの回数になる。

 米国に亡命を図る欧州人の寄港地である仏国領モロッコの都市・カサブランカを舞台に、酒場を経営するリック(ハンフリー・ボガード)と彼の昔の恋人・エルザ(イングリッド・バーグマン)、エルザの夫で反ナチス運動の指導者・ラスロ(ポール・ヘンリード)との三角関係を描いたこの映画は、さしずめメロドラマの金字塔ともいえる作品で、なかでも、エルザを忘れられないリックが、ナチスの目を盗んで、二人を米国に亡命させるラストシーンは、これでもかというほどに男の哀愁を漂わせ、見る者を感動の嵐に引きずり込む。
 何度見てもこのシーンは、涙なくしては観ることが出来ない。
 強くて、優しく親切で、精悍ななかにも暗い過去をもち、精一杯突っ張るリックの生きざまは、今の時代の男が失ってしまった真の「男らしさ」が何かを、教えてくれるような気がする。

 そんな男らしさ、特にその引き際を、政治の世界に求めたって、無理なことは分かってはいるんだけどナ。

 今年は、どんな一年になるんだろうか。